お嬢様

あじこです。

母曰く、私はお嬢様になるはずだったらしい。
父はそれなりの企業で働き、それなりの役職に就き、そこそこのお給料をもらっていたから。
私は一人っ子。
あぁ…そうだ、お寿司にフランス料理、小学生の時によく連れて行ってもらったことがあった。
その当時は何も思わなかったけれど、今自分が子供たちに同じことをしてやれるかといえば…。

私は母から常日頃、父に対する愚痴を聞いて育ってきた。
ただただ母の言葉を聞き入れて、父=悪と刷り込まれていった。
母の前で、父に甘えたりすることはほぼなかったように思う。
もちろん原因は父にあって、どうにもパチンコをやめられなかったらしい。
「病気やあれは。朝から晩まであほちゃうか。」
「パチンコのお金で、家一軒買えるで。」
母の口癖。
わからんでもない。
けど、関西人ならガハハと笑い飛ばすくらいで言ってくれればいいのに、あんたリアルやねん。
ヒートアップした母は、とどめの一言。
「私は血繋がってないからええけどな。あんたはしゃーないな。」

なんなん。


タイトルとURLをコピーしました